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『王妃マルゴ』(おうひマルゴ)は、萩尾望都による日本の漫画。集英社の女性漫画誌『YOU』に2012年9月号から連載されている。16世紀のフランス宮廷を舞台に、やがて王妃マルゴと呼ばれるマルグリット・ド・ヴァロワを主人公とする。マルゴの恋の本能に素直に従う性愛と、カトリックとプロテスタントの対立を軸に、その後のユグノー戦争の内乱、バルテルミーの大虐殺へいたる複雑な歴史的背景と流れの中の混乱と様々な人間群像を描く。萩尾にとって初のオリジナル歴史漫画である。 == 作品の特色と物語の時代背景 == * 単行本第1巻後頁の資料と写真で、アレクサンドル・デュマの小説『王妃マルゴ』を(原作としてでなく)参考資料の一つに挙げている。本作はデュマの小説より古い時代、マルゴが6歳で、姉のエリザベトと叔母のマルグリットが結婚を控える1559年から始まる。 * キュロットと呼ばれる半ズボンを男性貴族が着けている。これについて池田理代子は「18世紀を舞台にした『ベルサイユのばら』で、史実であってもオスカルにはついに描けず、ズボンを穿かせていたので、萩尾の勇気に感嘆した」と対談で述べている〔『YOU』2013年2、3月号「萩尾望都×池田理代子 対談」〕。 * 窓にカーテンが無い。布が高額なため王宮ですら無く、ベッドも天蓋があり、周りを幕で囲むようになっている〔。 * 当時の貴族は親が決めた結婚に従うように教育され、本人も周囲も疑問に思うことはなかった。王家では特に国家の重要事項であった。その中でマルゴは、自分の恋に素直で、そのために当時問題にされ、後世に「不道徳な男性遍歴」だとますますその非難は大きくなった。だが、それは自分に自然で忠実だったからだと萩尾は述べている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「王妃マルゴ (漫画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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